昨日はJR博多シティ開業記念式典へ出席した。ホテル日航でおこなわれたのだが、大勢の関係者で賑わっていた。何がともあれ、この2011年は博多シティ、そして九州新幹線の全線開業が福岡という都市にとって大きなうねりを起こす事は明らかである。その勢いに弾みをつけて、どこまで元気な都市を継続しその効果をいかに引き出せるかどうかが課題であるだろう。私たちJCにとっても大きなチャンスであり、その勢いにのってエンターテイメントシティプロジェクトをドカーンとやろうではないか。また国内外からの誘客に結びつける絶好のチャンスでもある。是非、本年卒業でもある誘客推進の南部委員長にはドカーンとやってもらいたい!

その後は青柳副理事長、永江特別委員長とフォーラムのミーティングをおこなった。骨子が出来上がってきた。既に多方面に渡りフォーラムにおけるアプローチをおこなっているようである。

またこれまでに、夜のプライベート活動はブログに掲載したことはないが、今回はあえてUPしたいと思う。昨日はプライベートでの中洲であったが、東京で歌舞伎役者を抱えるプロダクションを経営されるT社長の男気というか、懐の大きさというか、非常に気持ちが熱くなるドラマがあったのでご紹介させていただきたい。

私たちは先に中洲のとある店に入っていたのだが、その後T社長が5人の若い人達を引き連れて登場された。私は会社のスタッフか関係者の方かと思っていたが、T社長は「博多に来たら必ず行く屋台があって、たまたまそこで出会ったんだ。話しをすると、彼らは新潟の長岡から博多の屋台にラーメンを食べる為だけに、わざわざ車一台で博多まで来たっていうんだ。長岡には個人的な想い入れがあるんで、彼らが普段行く事のないクラブに連れてきたんだ」とおっしゃられた。びっくりしてるのは当然、写真にも写っているその5人の若者である。

昔はそのような気風のいい男気ある親分肌の方々が多くいたという話は聞くが、現在でもそのような心厚い方がいらっしゃるんだとびっくりした。その若者達は生涯この思い出は記憶に残る事であろう。その5人はそれぞれ仕事を抱えていて、美容師であったり、土木関係の仕事をしていたりとすごく明るく、みんないい顔をしていた。そんな楽しい時間もお開きとなり、別れ際にT社長は「とにかくコツコツと仕事を頑張れよ」と一言おっしゃり解散した。そんな彼らは、皆で車の中で寝て明日福岡を発つと言っていた。そのような思い立ったら行動する若き情熱と年長者の懐の深さを感じた一日であった。その中間の年齢層にいる自分を振り返り、いずれの力も有していたいものではあるが、志高き情熱や行動力には自信があるが、まだまだT社長の様な懐の大きな男になるには修行が必要でならない。常に日々の研鑽を積み重ねていく必要がある。

また余談になるが、今回のドラマが生まれた屋台であるが、現在では一代限りしか営業できない事になっている。博多から屋台を無くしてしまって本当にいいのだろうか。以前、京都の風情についてこのブログでも話したが、福岡・博多独自の空間、空気感は絶対に残さなくてはいけないと思う。屋台を撤廃するのではなく、しっかりとしたシステムを構築すればいいのである。いつも言っているのだが、パリのオープンカフェのシステムはよく出来ている。歩道にテーブルや椅子を並べて営業しているが、営業者側に行政が借地料を徴収しているのである。その収入だけでも馬鹿にならないようだ。また建築的にもすぐに撤去できるように、工夫された分かりやすい規制がしっかりとつくられている。また周囲には公衆トイレを設置するなどして、現在の問題点を洗い出し、解決策を見出せば何も問題はないと考える。私は屋台に行く事はないが、博多の食文化として絶対に必要とするコンテンツである。旅には必ずドラマがあるが、屋台という小さな空間が県外から来られた多くの方々にとって、記憶に残るドラマが展開されている事を改めて感じた。