世界の観光客数
本年は、日本を含むアジア、いわゆる世界からの誘客を推進する動きを福岡JCではおこなっているのだが、世界の国際観光の動向をみると、残念ながら日本への訪問者数は少ない。世界各国・地域への外国人訪問者数を日本政府観光局の2009年のデータをおよそ参照すると、1位フランス(7420万人)2位米国(5488万人)3位スペイン(5223万人)4位中国(5087万人)5位イタリア(4323万人)日本は33位(679万人)という結果である。他のアジア勢をみると、9位マレーシア(2364万人)香港14位(1692万人)そして、タイ17位、マカオ21位、韓国28位、シンガポール29位となっている。1位であるフランスの国人口は、約6500万人であり、一年間に国の人口以上の外国客が訪れていることに驚かされる。日本が何故に33位なのかを検証する必要があるのではないか。福岡はアジアからの観光客が年々増加の傾向にあるが、いずれにしろ何故、他のアジア諸国が日本より観光客の数が多いのかを皆で議論し、改善、新たな価値を見出していくことこそ私たちの役割でないかと思う。中洲JAZZやツールドFUKUOKAもその一つとして生み出された。そこに人が集まることによって、地域そのもの、また地域経済が生きてくることは明確である。
なお、我らの師匠でもある観光庁の溝畑長官は、訪日外国人旅行者を2016年には2000万人、2019年には2500万人を目指していくと言われている。中でも九州のポテンシャルは高いと評価を得ているのである。経済都市・観光都市という両輪で走るFUKUOKAを創っていこうではないか。