博多どんぶりフェスティバル2011を終えて
食の世界において“博多”という文言は強力なブランドとして国内に広く知れ渡っております。博多の町には美味しい物がたくさん溢れ、それを楽しむ文化が根付いているからこそ博多というブランド名が国内隅々まで広がっているのです。博多というと屋台を思い出される方もたくさんいらっしゃるでしょう。博多の食文化は新鮮で旨いものを安くライブ感覚で楽しめるというところにあると思います。そこで我々、食文化創造委員会はただ単純に食べ物の広報キャンペーンにとどまらず、“元気ある作り手”を育成することによりまちを活性化しようと食を通じたまちづくりのプロジェクト、「博多どんぶりフェスティバル」を企画しました。博多駅から天神地区にかけてジャンルを問わず150店舗もの飲食店が参加してこの期間だけの至高のドンブリを格安で提供していただきました。お祭りだからと赤字覚悟で提供していただけるお店も多数ありました。作り手、食べ手、まちが三位一体になって福岡のまちがどんぶり一色に染まった博多どんぶりフェスティバル2011の4日間でした。誰かが起こしたムーブメントが長い年月を経てやがて土着の物となる、それが文化なのだと思います。新しい博多の食文化創造のために我々の挑戦は続いていくのです。
福岡青年会議所 食文化創造委員会 委員長 守 隼人